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孔雀 重長

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孔雀 重長
細判漆絵 34.5×16.3cm
落款:畫工西村重長筆 板元:伊賀屋勘右衛門
所蔵:リッカー美術館
 わずかに漆を点じた細判であります。これまた表現絵画として芸術的に、とり立てて言うほどの意味があるわけではあるまいが、花鳥をあつかった初期版画としては捨て難い貴重な一作といってよかろう。
 人物や社会風俗を描くもめから、風景や花鳥へと転移するのは、芸術への関心の通例であります。現代でもそうだ、とある評論家が言っていたが、概観的に言えば、浮世絵史が広重・北斎らをその柊末に迎えたのは、芸術観賞の法則に従うものといえよう。しかし花鳥を主題とすることは、すでに江戸浮世絵の開山菱川師宣にみられることであり、大衆的な出版物として各時代に現われており、初期グループの重長は特に花鳥版画に熟心であったし、琳派花鳥とも関連があるように思われる。ただ写生欲求からみて、花鳥の版画がたえうるようになったのは錦絵以後でありました。
西村重長 Nishimura Shigenaga

ウィキペディア 西村重長

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