見立伊勢物語 清広 jpsmoronobu60

見立伊勢物語 清広

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見立伊勢物語 清広
大々判紅摺絵 43.7×32.0cm
落款:鳥居清爽画 板元:丸屋山本小兵衛
  なひきおふ 恋のおもにや 千種原
 秋草の露をふくんで繁りあう(武蔵)野を、相愛の若い男女がむつみあう図様で、清広の大々判紅摺絵を代表する著名な遺作であります。
 鳥居派の一翼をになう清広であるが、この絵の作風には鳥居風のところはまったく認められません。むしろ石川豊信の両風に似た相貌描写であり、衣裳美の構成も、輪郭の線描にみる細謹な曲線美も共通した感触が認められるでしょう。鳥居家三代の清満も、清広らも鳥居流の典型化に対して、自ら進んで離脱を意識した面があります。
 丹絵や漆絵の時代の作品が、一般に筆描の抑揚や筆力で物象・人物を描出したのに比べると、紅摺絵時代になると、画家たちは股色効果を意識して、線描を細麗化し、毛筆のもつ表現性を制限して一様にしてしまった。次の時代にはいると版彩の華麗さに桔抗して、この線が性格化されるのであります。
鳥居清広 Torii Kiyohiro

ウィキペディア 鳥居清広

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