役者絵 文調 jpsShunsho20

役者絵 文調

ライン

役者絵 文調
紙本著色 35.8×56.3 cm
落款:一筆斎文調画
所蔵:出光美術館
笠森稲荷かぎやお仙
 文調の伝歴は明らかでありません。役者絵を得意とし、春章とともに役者の似顔の描出に苦心し、ついに一格を開示して名を成しました。その作品は少なくありませんが、美人風俗画はあまり多くはのこっていません。
 版画に専念し、おそらく長寿ではなかったらしく、肉筆画を多く描いたかどうかも明らかでありません。その点は春章とちがいます。春章は五十歳前後からは肉筆画に傾き、肉筆ではほとんど役者絵とはなれ美人風俗を扱っています。文調の肉筆画の遣例でみますと、東京新宿の十二社にある絵馬をはじめ掛幅で役者を写すものもあります。美人画の著例としてはここに掲出する笠森お仙の図です。お仙は春信や蜀山人らによってうたい上げられた明和の美人で、銀杏娘柳屋お藤と双美の評判が高かったです。笠森社頭鳥居わきの水茶屋はお仙見物の顧客に賑わったといいます。ほっそりとなよやかな姿してだんごのお盆を捧げて紅緒の駒下駄奏でる楚々の美観にうたれるのでしょう。技も巧も明眸に凝集の作、一筆斎文調画、印=文調とあります。
一筆斎文調 Ipitsusai Buncho

ウィキペディア 一筆斎文調

Related posts:

About the author: mytsuruta