役者絵 文調 jpsShunsho68

役者絵 文調

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役者絵 文調
中判錦絵 揃物 26.5×20.1 cm
落款:一筆斎文調画 板元:不明
所蔵:リッカー美術館
三十六花撰・ゑちせんやもろこし
 文調の描く美人画といえば、まず私の瞼にうつるのがこの越前屋唐士の絵です。四十年もまえ、三原繁吉氏の蔵中にみたときの強い印象が消えることなく、文調理解の根元となってしまったからでしょう。
 三十六花撰と洒落て、王朝の和歌・三十六歌仙を略しました。これも春信らの古典時様化で強くうち出された発想法で、遊里はまさに江戸町人にとっての玉楼の寝殿造り、遊女は光源氏が愛した大宮うちの女たちになぞらえもしました。うつせみの哀れと観ずれば、馳染のやさ男と袖にしのんでかたく結ばれ、女の館を添うていま立ち出でようとするに、青簾の奥からなんぞ声あってかえりみる……情緒纏綿です。衣文の流れるような暢びた線、棒縞こまかにたゆとう裳すその乱れ、恋情さらにたえ難くします。
一筆斎文調 Ipitsusai Buncho

ウィキペディア 一筆斎文調

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