柳に牛図 北斎 jpshokusaib12

柳に牛図 北斎

ライン

柳に牛図 北斎
紙本淡彩一幅
117.6×28.1cm
北斎画印=辰政
 やや正面を向いた牛と、後ろ向きの二頭の牛がバランスよく一気に描かれています。正面の方は、ほとんど墨色で描出された黒牛であるのに対し、後方のは墨にやや朱を混ぜて、赤牛を表現しています。
 このうち黒牛の方は、太墨線の連続によって体躯を構成し、また柳の樹法の的確でスピード感ある描写には、とても壮年期の作品とは思われぬ練達した筆づかいが見てとれ、すでに一流の技量を備えていたことが、この一点からも充分に窺われます。
 なお、正面を向く黒牛の背に弁当を入れてあるらしい包みが見えることから、単に牛を描いたというだけでなく、人物が近くにいるという想定で制作されたのではないかと思われ、すでに知られている別幅「大原女」と対、あるいは三幅対の一点ではないかとも考えられます。さらには「桃に非ず牡丹に非ず」という謎めいた南畝の着讃があり、制作時の興味深い問題が込められているとみたい。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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