芭蕉図 北斎 jpshokusaib18

芭蕉図 北斎

ライン

芭蕉図 北斎
紙本淡彩一幅
31.2×47.6cm
北斎画印=三径
林原美術館蔵
 北斎壮年期の肉筆作品には、墨を強く意識し、自信に満ちた筆力を示すものが少なくありません。本図もその範鴫に入る佳作とみられる一図です。
 画面は、濃、中墨を巧みに用いて変化をもたせ、不思議な効果をあげた描法を見せています。茎は筆によって一気に描かれていますが、葉は刷毛で強く何本もの掠れた太線により構成されています。無造作になされた画面のなかに、未だ開かぬ葉との組み合わせなど、巧みな計算によって雅味を横溢させているのです。また、取り合わせの植物も。海老色に近い色調をみせ、対比の美しさも考慮していることが窺われます。
 なお、画中に狂歌堂真顔(1753~1829)の讃があり、「世の中をさらりとさけしはせを葉は 音つるゝ風にこたえたにせす」と判読されます。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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