富士図 北斎 jpshokusaib27

富士図 北斎

ライン

富士図 北斎
紙本墨画一幅
95.0×29.0cm
画狂人北斎画印=亀毛蛇足
日本浮世絵博物館蔵
 縦に細長い画面であるためか、極端に切り立った象徴的な富嶽図です。おそらく雪のないところから夏の景でしょうが、濃墨による点苔が季節感を十分に伝え。また背景が何ら描き加えられていないことが、一段と雄大さを増しています。おそらく落款印章からみて、文化(1804~18)初年頃の四十代半ばにおける制作と考えられますが、大胆な描法を示すものとしては該期随一でしょう。また、ほとんどどうさをひかないままの唐紙に一気に描出したものですが、本来、このような生紙の唐紙は最も惨みが生じるもので、絵師自身に相当の自信がなくては作画できるものではありません。本図の場合、北斎は見事に筆や刷毛を用いてその諧みの効果を利用し、雄大さを強調しているのです。
 なお、画中随所に横筋が見出せるのは、直接畳の上で描いたためと思われますので、席画であったという可能性もあります。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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