寒山拾得図 北斎 jpshokusaib61

寒山拾得図 北斎

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寒山拾得図 北斎
絹本着色一幅
33.0×52.2cm
前北斎為一筆印
墨田区蔵
 寒山拾得は唐の時代天台山の近くに住したという二人の道士で、寒山は文珠、拾得は普賢の化身とされます。その奇行に富んだ瓢逸な姿と暮らしぶりは、鎌倉末期以降漢画の画題として数多く取り上げられてきました。通常寒山は経巻を開き見。拾得は唇を持った姿で表されますが、本図では、拾得がどこからか持ち出してきた塵取りを構え。経巻を腰にした寒山が拾得の篇で紅葉を掃き集めている様子です。二人が住居とする深山は紅葉の盛りでしょうか。
 本図は、文政年間中期から後期の六十代後半の作品です。どちらかといえばいかめしい古来の画題でありながら、洋風画的な明るい色調と、こまめに立ち働く寒山拾得は、江戸の入らしい洒落というばかりでなく。和漢洋の知識と画技を豊富に身につけていた北斎なればこそ描き得た世界というべきでしょう。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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