南瓜花群虫図 北斎 jpshokusaib71

南瓜花群虫図 北斎

ライン

南瓜花群虫図 北斎
絹本着色一幅
37.7×68.5cm
八十四老卍筆印
墨田区蔵
 天保十四年(1843)、北斎八十四歳時の横物の大作です。ぽっかり開いた南瓜花の周囲には、蜻蛉や蝶らが嬉々として空を舞い踊り、画面右手前には地を這う虫の数々が配されています。全体の色調は明るく、西洋絵画や近代日本画にも通じる鮮やかな色彩感覚に溢れ。百五十年近い昔に八十四歳の人間が描いた作品とは思えない程の生彩さを放っています。花びらや虫の写実的な描写、飛翔する羽根の表現など、入念な観察眼と、和漢洋の画法を巧みに操ってそれを再現する技量には、ただ驚嘆させられるばかりです。北斎は『富嶽百景』初編(天保五年刊)の蹟文で、「七十三才にして梢禽獣虫魚の骨格草木の出生を悟し得たり」と自ら語っていますが、その言にたがいはなく、本図もまた動植物を題材とした晩年期の傑作の一つとして差し支えないものでしょう。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

Related posts:

About the author: mytsuruta