拷問の図 北斎 jpshokusaib72

拷問の図 北斎

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拷問の図 北斎
絹本着色一’幅
72.0×36.5cm
画狂老人卍筆印
日本浮世絵博物館蔵
 本図を収めている箱蓋表には「水滸伝の図」と記されていますが、現段階では果たしてどのような話を題材としているのか詳らかではありません。
 全裸の女性を藍と茶の布でつるして燃え盛る炭火で焙り、さらに男が棒状の拷問道具で赤くただれた背をこすっています。とても想像すらできない凄まじい場面ではあります。それにしても、全体から漂う怪しい雰囲気は何とも名状しがたいものがありますが、岩の皺法や点苔、胡粉による塩の立体感、あるいは朱と紅をまぜた炭火のリアルさなど、意外と入念な構成賦彩を窺うことができましょう。また、ひときわ目をひく絞るような器具も、北斎の想像の所産なのでしょうか。
 作画期については落款印章、あるいは画風などから天保末年頃とみておきたいです。なお、本図は旧ビゲロー・コレクションであったことを付記しておきます。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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