南瓜花に虻図 北斎 jpshokusaib79

南瓜花に虻図 北斎

ライン

南瓜花に虻図 北斎
紙本着色一幅
92.5×28.2cm
八十八老卍筆印=百
墨田区蔵
 題材・構図とも北斎好みといえる作品です。飛翔する虻を正面から捉える描写は北斎が好んで取り上げるもので、「菊花に虻」(大判一枚・西村屋与八版)、肉筆画では前出の「南瓜花群虫図」。「肉筆絵手本帖」(画帖)その他に類似の作例を何点か見出すことができます。特に肉筆作品においては、北斎の興味は恐らく片羽ぽかしなどの技法を用いた飛行中の羽根の表現にあるのでしょう。虫・動物を描く際には対のように植物を添えることも特徴で、その組み合わせにも独自のセンスをもって臨んでいるように見受けられます。本図は、虫と花を描いた作例としては最も年代の上がるものといえ、手慣れた筆致とすっきりした構図に、晩年の北斎らしい高い画品と、独特の近代的感覚が溢れた佳作となっています。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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