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国芳 流行うきよひやうたん・もんがくひやうちません

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国芳 流行うきよひやうたん・もんがくひやうちません
団扇絵 23.2×29.8 cm
落款:一勇隋國芳戯画 板元:伊場屋仙三郎 名主単印
 これは、いかにも江戸人らしい国芳の洒落っ気を存分に発揮した戯画です。何か瓢箪のデザインでもはやったのか、あるいは偶然頭に閃いたのか、発想契機は不明ですが、弘化から嘉永へかけての一時期国芳は器物を組み合わせて形象を造成する構図に興味を抱いており、その産物と見られます。
 当図で国芳は、大小長短とりどりの瓢箪を組み合わせ、あしらいにその葉と蔓を用いて、茶目っ気たっぷりな文覚荒行の図を仕上げました。人妻の袈裟に恋暮らし、その貞淑な自己犠牲に発心し、那智の大滝に打たれて修行する文覚の話は、平家物語やその系統の諸本等により民間に普及し、絵画化された例は多いです。国芳の構図はこの伝統をふまえていますが、表現の面白さが順を解かせます。多数の瓢箪雲に乗って出現した制哩迦・衿掲羅両童子も瓢箪から成り、稚気漫々とした表情に、国芳が内包するユーモアが汲み取られます。そしてただ一箇所、水を吹く大瓢箪に施した墨の隈一条がふしぎな立体感を兄せて、ここに国芳の近代的感覚の表出がうかがわれます。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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