高名美人六家撰・旭屋後家 歌麿 jpsutamaro54

高名美人六家撰・旭屋後家 歌麿

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高名美人六家撰・旭屋後家 歌麿

大判錦絵揃物 38.0×25.7cm
落款:歌麿筆
板元:近江麗吸九郎
所蔵:東京国立博物館
 和歌で有名な六歌仙に、当代の評判美人をなぞらえたシリーズの一図です。上の判じ絵から「烏森の後家」とも、また「日の出屋後家」ともいわれています。寛政の改革によって特定の名前を記すことが禁じられ、その結果、この判じ物によって、画中の人物名を明記したのだといわれています。
 湯にはいるため、讐を細紐で結んで上にあげた湯上がり姿の爽快さがまず感じられます。そして眉を落とした顔の描写や乱れたおくれ毛の描写が、この若い後家の色っぽい体臭さえ感じさせます。歌麿好みの疋田模様を散らした鼠色の浴衣に鮮かな若草色の前帯が見事な配色となって、複雑な描線を多用した手拭の質感さえ描き出しています。
 ’しめじ″という髪型の毛先の細かい彫りの美しさが、この図の印象をより強力なものにしており、年増の美しさを描いた傑作といえます。本図には、浴衣の模様に大きな絞りを描いた図があり、渋井清氏は本図を異版とされていますが、私には、本図が最初の摺りのように思われます。
喜多川歌麿 Kitagawa Utamaro

Wikipedia Kitagawa Utamaro

ウィキペディア 喜多川歌麿

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