羽根田弁天之図 はねだべんてんのず jpshohi13

羽根田弁天之図 はねだべんてんのず

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羽根田弁天之図 はねだべんてんのず

葛飾北斎筆
間判錦絵 揃物(五図)
落款 なし
版元 不明
縦 23.0cm
横 35.0cm
文化初期(1804~07)頃
神奈川県立博物館
 この作品は茶色を主調とし、それに黄と緑・黒を加えた四色で描かれており、「江戸八景」や「近江八景」の同一線上にあることは確実です。さらに地面を示す平行線、板ぼかしによる陰影、そして遠近法といったように、油絵や銅版画など西洋画の画法が混合、折衷的にとり入れられています。
 「羽根田弁天之図」で目をひくのは、前景のオーバーな板橋の表現です。浮絵の遠近法では、よく前景を誇張して大きく描かれます。北斎もそれをヒントに、このような表現をとったのでしょうが、これが全然不自然な感じを与えないところに「羽根田弁天之図」の意外さと新鮮さがあります。
 こうした誇張をまじえた印象的表現は、のちの「富嶽三十六景」など北斎の代表作の中で、よりみごとな結実をみせます。
 なお、画面の周囲に描かれた唐草文様は、これに近いものが亜欧堂田善の「二州橋夏夜図」にもあります。
 文化初期ごろの制作であろう。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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