富嶽三十六景 凱風快晴 ふがくさんじゆうろっけい がいふうかいせい jpshohi14

富嶽三十六景 凱風快晴 ふがくさんじゆうろっけい がいふうかいせい

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富嶽三十六景 凱風快晴 ふがくさんじゆうろっけい がいふうかいせい

葛飾北斎筆
大判釧絵揃物(四六図)
落款北斎改為一筆
版元 西村屋与八
縦 26.0cm
横 37.9cm
天保二~四年(1831~33)頃
東京 リッカー美術館
 「富嶽三十六景」シリーズ四十六図は天保二年から四年ごろまでに出版されたと考えられます。そのうちでもこの「凱風快晴」は北斎芸術の真髄です。余分なものを一切すててしまい、ぎりぎりのところまでの捨象をつきつめたこの作品は、もう一歩行けばデザインになってしまうでしょう。
 北斎はその絵画の極限にいどみ、霊峰富士の偉容を抽象してみせました。ここには説明的なものは何もありません。色彩も空の藍、富士の代赭、裾野の緑、そして白だけです。
 朝焼けの澄みきった大気の中で、富士は紺碧の大空に向かって超然とそびえ立っています。それは他にならぶもののない気高く美しい姿です。
 北斎の富士に対する感情は、その「為一」落款の示すとおりです。
 七十歳をこえ、つきることのない創造力を発揮するこの老大家にとって、富士はみずからがめざす究極の自己像でもあったのです。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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