富嶽三十六景 神奈川沖 浪裏 ふがくさんじゆうろつけい かながわおきなみうら jpshohi15

富嶽三十六景 神奈川沖 浪裏 ふがくさんじゆうろつけい かながわおきなみうら

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富嶽三十六景 神奈川沖 浪裏 ふがくさんじゆうろつけい かながわおきなみうら

葛飾北斎筆
大判錦絵揃物(四六図)
落款北斎改為一筆
版元 西村屋与八
縦 26.4cm
横 38.0cm
天保二~四年(1831~33)頃
東京 リッカー美術館
 荒海の動と、富士の静という、二つの相異なる形の対比が面白い。
 おそらくこの図は、神奈川沖の船中から富士をながめたときの印象を描いたのでしょう。
 波をこのように誇張しているのは、そのときの北斎の視点がかなり下にあり、そのために波が巨大に見えたという体験にもとづいているのかもしれません。
 しかし、この絵にはこうした穿鑿は不必要です。荒波にもまれながら、その波頭の向こうに端然とした秀麗な富士を望む、その雰囲気をこの「神奈川沖浪裏」は余すことなく描ききっています。
 牙をむくような大波の印象的表現、藍と白の鮮明な色彩のコントラスト、これだけでわれわれは目の奥に、あの太平洋の男性的な姿をはっきりと連想することができます。
 これ以上単純な手段で、そしてこれ以上効果的に、海の光景を抽象した表現がほかにあるでしょうか。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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