絵本『富嶽百景』三編挿絵 跨ぎ不二 えほん ふがくひやっけい さんぺんさしえ またぎふじ jpshohi18

絵本『富嶽百景』三編挿絵 跨ぎ不二 えほん ふがくひやっけい さんぺんさしえ またぎふじ

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絵本『富嶽百景』三編挿絵 跨ぎ不二 えほん ふがくひやっけい さんぺんさしえ またぎふじ

19 絵本『富嶽百景』三編挿絵 深雪の不二 えほん ふがくひやっけい さんぺんさしえ みゆきのふじ
葛飾北斎筆
彩色摺半紙本(全三冊)
版元 永楽屋東四郎
縦 22.6cm
横 15.7cm
天保六年(1835)頃
東京国立国会図書館
「富嶽三十六景」の好評に気をよくした北斎は、それにひきつづいて『富嶽百景』(三冊)の制作にとりくみ、北斎における”富士”の集大成をはかろうとします。
 『富嶽百景』は初編を天保五年(1834)、翌年には第二編(いずれも西村屋祐蔵版)、そしてひきつづいて第三編(永楽屋束四郎版)を出版完結しました。
 広重は『富嶽百景』を評し「こは翁が例の才筆にて、草木鳥獣器材のたぐひ、或は人物都鄙の風俗、筆力を尽し、絵組のおもしろきを専らとし、不二は其あしらひにいたるも多し」と述べています。
 富士と人物草木鳥獣器材とのめまぐるしく変わる取り合わせと、思いがけないところからひょっこりとあらわれる北斎の視点が、人の裏をかく奇抜な画面構成をつくりだし、それが『富嶽百景』の面白さとなっていることは確かです。
 また、自然条件によってつぎつぎと姿を変える富士の変生のさまを、目をこらして紙面に描きとめようとする表現態度には、百歳すぎまでも自己の画境の革新を願う形の求道者北斎の、きびしい姿勢を感じないわけにはいきません。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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