百物語 さらやしき ひやくものがたり さらやしき jpshohi27

百物語 さらやしき ひやくものがたり さらやしき

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百物語 さらやしき ひやくものがたり さらやしき

葛飾北斎筆
中判錦絵揃物(五図)
落款 前北斎筆
版元 鶴屋喜右衛門
縦 25.4cm
横 18.2cm
天保二年(1831)頃
神奈川県立博物館
 「百物語」は現在「さらやしき」のほかに「こはだ小平二」、「しうねん」、「お岩さん」「笑ひはんにや」があり、計五枚が知られます。「皿屋敷」は主人の家宝の皿を割ったため女中の菊が惨殺され、その怨念に狂った菊の亡霊が夜ごとあらわれ、「一枚二枚……」と皿の数を数え、人を悩ますという怪談であることは周知のとおりです。
 この「さらやしき」の図は、お菊の亡霊が古井戸からおぞましい姿をあらわしたところですが、怨みの皿をつなげてお菊の首に見立て、なまなましい彼女の顔と対比させた突飛な着想がいかにも北斎らしく、その奇抜さに思わずひきつけられます。
 また、藍摺のすきとおるような透明度をもつ青色が、不気味な冷ややかさを感じさせ、お菊の死相をあらわす青隈とともに、画面に妖しい雰囲気をただよわせています。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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