読本『墨田川梅柳新書』巻之二挿絵 よみほん すみだがわばいりゆうしんしよまきのにさしえ jpshohi31

読本『墨田川梅柳新書』巻之二挿絵 よみほん すみだがわばいりゆうしんしよまきのにさしえ

ライン

読本『墨田川梅柳新書』巻之二挿絵 よみほん すみだがわばいりゆうしんしよまきのにさしえ

葛飾北斎筆
曲亭馬岑作
墨摺半紙本(六冊)
版元 鶴屋喜右衛門
縦 22.6cm
横 15.6cm
文化四年(1807)
 山田三郎と福崎が出奔するこの情景は、北斎読本挿絵の中でももっとも叙情性にとんだ場面です。
 背景の演出がすばらしいです。ことに二人を祝福するかのように満開の花をひろげる桜の表現は圧巻です。画面左手には白川の館の庭がひろがりますが、その奥、薄墨の空にぽっかりと白く半月を浮かべているのも心憎いです。
 北斎はこの薄墨をじつに巧妙に、そして効果的に使用しています。ここでも夜空のほかに池に映る桜の花影を薄墨で表現していますが、それがこの情景の叙情的雰囲気をどれだけもりあげていることですか。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

About the author: 重右衛門