読本『敵討裏見葛葉』巻之四挿絵 よみほん かたきうちうらみくずのはまきのよんさしえ jpshohi32

読本『敵討裏見葛葉』巻之四挿絵 よみほん かたきうちうらみくずのはまきのよんさしえ

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読本『敵討裏見葛葉』巻之四挿絵 よみほん かたきうちうらみくずのはまきのよんさしえ

葛飾北斎筆
曲亭馬琴作
墨摺半紙本(五冊)
版元 平林堂庄五郎
縦 22.6cm
横 15.6cm
文化四年(1807)
 北斎の怪奇・幻想表現において、彼の思いどおりの表現効果をあげ、成功をおさめた手法は、ここにみるような墨と薄墨の二色による重ね摺りの技法です。
 北斎はこの技法を、彼の読本挿絵の中でさまざまな方法で用いていますが、常套的といえるのは、現実世界を普通の墨色で描き、そして幽界あるいは冥界といった非現実の世界や人物を薄墨で描く方法です。
 すきとおるような淡い画像の女性は、いかにも時間や空間をこえた世界の人物らしく、画面に十分な幻想的気分をかもしだしています。
 北斎はさらにその周囲に例のごとく、いくつもの小さな野花を配し、彼女の妖しい美しさをいっそうひきたたせています。北斎のこのような表現態度は、読本の物語の性格と一緒になって、北斎読本挿絵のロマン的な色彩をさらに色濃く浮かびあがらせます。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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