酔余美人図 すいよびじんず jpshohi41

酔余美人図 すいよびじんず

ライン

酔余美人図 すいよびじんず

葛飾北斎筆
紺本着色
落款 葛飾北斎画
縦 26.5cm
横 32.4cm
文化年間(1804~17)頃
神余川 氏家浮世絵コレクション
 前に置かれた赤い盃と、それと同色の地に金の模様のついた包み、これがこの場の状況を説明してくれそうです。
 赤い包みには多分手紙が入っているのだろう、それもおそらく男からの恋文が。そこに何が書かれているかは知るよしもありませんが、この芸者風の女性は一人で酒盃をかさねながら、手紙の内容についてあれこれと女の知恵をめぐらせている風情です。
 北斎は、この恋の物思いにふける女性の、微妙なゆらめきをみせる生態に画想を刺激されたのでしょう。
 顔や手は朱線で輪郭をとっています。これが肌の白さや柔らかさを浮き立たせ、そのしどけない姿態とかさなって、彼女をいっそうなまめかしく見せています。
 着物の衣文線には圭角的に屈折する性格がみられはじめており、文化後期の制作と考えたいです。
 小画面の作品ではありますが、画面の大小とは関係なく、スケールの大きさを感じさせる作品です。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

About the author: 重右衛門