秋冬山水図 Fall and winter landscape view 雪舟 Sesshu jpssesh16

ライン秋冬山水図 Fall and winter landscape view 雪舟 Sesshu国宝 紙本墨画 双幅 各 46.3×29.3cm 東京国立博物館
 この双幅はかつて「夏冬山水図」として伝えられたのてあるが、図に添えられた書状によれば、江戸初期の頃南禅寺の玄鴻蔵主が「二幅対にては無之」と記している。「夏景図」と伝えられている画面前景に、すてに葉を落した樹木があるところから、これらはもと四幅対の「四季山水図」てあったと考えられる。現在はその秋景冬景のみが伝世され、かつて京都曼殊院にあったものが明治期に入って国有に帰した。
 秋景は土手や水辺が複雑に組み込まれ、澄んだ鮮明度の高い空気が広がり、中景の道に二人の人物を添景として樹林のある山の脚域をのばし、その中間に楼閣を望見させ、さらに遠くには穏やかな山並を浮かしている。冬景は水辺から斜めに巨岩の間の道を登れば、突然大岩壁が天から懸かり、前方をさえぎるかのようてある。その岩壁の左側から楼台と突几した雪山が望まれる。空は鉛色に沈み、まさに雪が舞うかのような厳寒の厳しさと荒寥とした空気が満ちている。この作の年代を推定すれば文明中期頃かと思われる。「四季山水図巻」に至るまてに幾腫種の「四季山水図」を何回か繰り返して描いたのてあろう。墨法にも厳しい喘があり、はち切れんばかりの勢いがこの二幅に淮っいる。
 景観は確かに「四季山水図巻しに近く、雪舟独自の画法によって描かれている。しかし構成はより厳密て、締め付けるような鋭さが示されている。自然に向かってこのように切り込むような表現のすばらしさもさることながら、垂直線と、それを受け止める水平線の力とのバランスが見事て、両幅は小品ながら画禅に徹した雪舟の人格、造形の神髄を見せている傑作てある。
Sesshu 雪舟

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