山水図屏風 さんすいずびょうぶ Sansui figure screen. 雪舟 Sesshu jpssesh36

山水図屏風 さんすいずびょうぶ Sansui figure screen. 雪舟 Sesshu
山水図屏風 さんすいずびょうぶ Sansui figure screen. 雪舟 Sesshu

ライン山水図屏風 さんすいずびょうぶ Sansui figure screen. 雪舟 Sesshu
紙本墨画淡彩 六曲一双 各161.5×352.3cm フリーア美術館
 雪舟の行体の筆法てまとめられた山水図屏風て、やはり四季をあまりはっきり区別していないが、大らかな気分を展開させた図柄として、雪舟屏風絵中傑作てある。これは入明中、明代南宗画の影響を受けたとも解されようが、むしろこの画態は元初の鳥克恭や、それより以前の南宋末、江南地方に活躍した牧務の画風を発展させたものと考えられる。それは「山水図巻」や「倣牧鶏山水図」あたりの両法が、この大画面に見られるからてある。
 墨法上から見ても、柔かい筆法を用い、豊かな感情を持ち、山の佇まいにも峻烈さというよりも、大らかな潤いのある光景を示している。日本の山容や水辺の景、及び家屋や楼閣建築には中国建築を混えているが、落ち着きのある田園風景を描き、日本の四季の移り変りをごく自然に捉えている。また楼閣などに、定規引きの厳しい直線描線を一切見せず、フリーハンドの線描をして、図全般から、強靭な堅い感じをなくし、山の皺も折り重なってゆくような水墨の量感て示し、極端な斧劈皴を用いず、丸味のある山塊としている。樹木なども、たっぷり水気をふくんだ点描態て描かれ、ある所には濃果て樹梢だけを見せるくらいてある。画中に点在する人物も、まことにまばらて、繰り広げられた山水の佇まいが悠々と、しかも広大な感覚てわれわれに迫る。
 また屏風絵の構成上、左右何れかが静てあれば、他は動てあるという一つの常識を破って、双方とも静かな情況下に捉えている構図法に、しかも図の高低だけて、この屏風をまとめていった点は、雪舟の優れた技術面を物語っている。淡々とした筆法て貫き、それを補うために、僅かに淡彩をほどこすことによって流れゆく四季の風情を感ぜしめている。あえてぼえば左隻は水を配して拡がり、丘や山容を対照させている。
 両双の上部隅に「備陽雪舟筆」の落款と、墨色に近い色の「等楊」白文方印が捺されている。この款記の書風から恐らく晩年に近い頃の作てあり、各種の画法を修めた雪舟の、いままての屏風絵の概念から新しい方法を展開させる画面への試みがここにあったと考えられる。
Sesshu 雪舟

Wikipedia Sesshu

ウィキペディア 雪舟

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