山水図巻 さんすいずまき Landscape view of the winding. 雪舟 Sesshu jpssesh37

山水図巻 さんすいずまき Landscape view of the winding. 雪舟 Sesshu

ライン山水図巻 さんすいずまき Landscape view of the winding. 雪舟 Sesshu
重要文化財 紙本墨画 一巻 23.6×554.5cm
 雪舟が中国に渡った折、多くの宋元水墨画に接してきたことが、当時の画他の中て最も経験豊富にしたことは、論を待つまてもない。夏圭、李府のような峻厳な墨法から、梁楷の筆勢、牧鉛。玉澗の湿潤な水墨法、はたまた米希、高克恭(彦敬)の文人系統の墨法を、修得して帰ったことは「倣何々」の図様で知ることができる。
 この図巻の奥書には、雪舟自筆識語に弟手雲峰等悦のために与えたことが書かれていて、いわば画学の印証として与えたことがわかる。さらにその後に、木下俊長が分割した経緯を記した践文がある。同図巻はかつて二つに切断され、前半は現在某家に存し、後半は長谷川某なる者が模写して、前半部に加えたこともわかっている。
 先の識語にもあるように、高彦敬の画法にならったとあって、潤墨の法を生かした高氏の画法を忠実に伝え、さらに雪舟独自の用墨法と、筆法を描き示したものである。この後半については、現在模写で補われていて、当時の画法や筆法は知られないが、恐らくこうした柔かい筆法と、大きく捉える図柄が展開されていたと考えられる。しかしその前半を見ても知れるように、雪舟独自の構成に、この画巻の内容は変えられている。こうしたことは、雪舟が早期の弟手雲峰等悦に与えた手本的な意味と、雪舟自身の構想を、弟手等悦がこなすであろうと予測して与えた意味とで、弟手教育の一端と見ることもできる。明国から帰ってから、直ちに附与した画巻の記載と一致する。この画法を用いた作例も多く、フリーア美術館所蔵の「山水図屏風」等に見られる、柔かい温和な筆様で全巻が通されており、元代初期(十四世紀初頭)の有名な米帯らの画風が、踏襲されていると見られる。雪舟画様の多様性を物語る一つである。
Sesshu 雪舟

Wikipedia Sesshu

ウィキペディア 雪舟

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