富嶽三十六景 遠江山中 ふがくさんじゆうろつけい とおとうみさんちゆう 北斎 Hokusai jpshohi17

富嶽三十六景 遠江山中 ふがくさんじゆうろつけい とおとうみさんちゆう

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富嶽三十六景 遠江山中 ふがくさんじゆうろつけい とおとうみさんちゆう
葛飾北斎筆
大判釧絵 揃物(四六図)
落款 前北斎為一筆
版元 西村屋与八
縦 26.3cm
横 39.0cm
天保二~四年(1831~33)頃
東京国立博物館
 広重は北斎の作品を評して「絵組のおもしろきを専らとし」と述べたが、この絵はまさしくその「絵組」、つまり画面構成に特色がある。まず北斎は前景に斜めに大きな角材を設定することにより人人の目を驚かせ、周囲に木挽に精を出す人々を描いて状況を説明する。そして肝心の富士は、視点を極端に下げ、木組みの脚の間からのぞかせるという北斎お得意の奇をねらった方法によって描きだしている。
 北斎は「富嶽三十六景」の四十六枚の図で、そのたびごとに富士の形や色の変化を描きわけようとした。あるときは赤く、あるときは青く、あるときは嶮しく、またあるときは流麗に。
 「遠江山中」から見る富士の形は鋭い。そして山頂付近は雪で白いが、その下の山肌は黒く描かれる。固定観念にとらわれず、自己の目と心に感じる色彩や形をそのままに、自由に描こうとする北斎の意識は、西洋印象派の影響により「緑色の太陽」を描くことを主張した近代日本人よりも一世紀も早い。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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