読本『勢田橋竜女本地』挿絵 よみほん せたのはしりゆうじょほんじさしえ 北斎 Hokusai jpshohi33

読本『勢田橋竜女本地』挿絵 よみほん せたのはしりゆうじょほんじさしえ

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読本『勢田橋竜女本地』挿絵 よみほん せたのはしりゆうじょほんじさしえ
葛飾北斎筆
柳亭種彦作
墨摺半紙本(全三冊)
版元 西村屋与八
縦 22.6cm
横 15.6cm
文化八年(1811)
 あやしい妖気にみちたこの場面は、大友蔵人が秀郷の息女玉の井姫の身がわりに、自分の娘とも知らず斬り落とした乞食の首を、秀郷の奥方司の前にさしだしたところである。ところが、そのとき突然に異変が起こり、狐火が燃えあがると同時に首は奥方の前で玉の井姫の首に変わるのである。大友蔵人の娘の首は墨、そして玉の井姫の幻影を薄墨であらわし、両尾の狐を白抜きで描く。現実と幻党が入りまじる一瞬の表現として、これ以上は望めないほどのすばらしい表現効果をこの図はあげている。
 歌舞伎では尾上松助が自分に似せた木彫の首を使って早変わりを演じ、同じ顔の人物が二人いるような錯覚をおこさせて、観客を仰天させた記録もみられる。北斎と松助、いずれも絵画と演劇における独自の手法を駆使し、時代にさきがけた新鮮な幻想表現を創りだした。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika

Wikipedia Hokusai Katsushika

ウィキペディア 葛飾 北斎

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