名所江戸百景 大はしあたけの夕立 めいしょえどひゃっけい おおはしあたけのゆうだち jpshohi57

名所江戸百景 大はしあたけの夕立 めいしょえどひゃっけい おおはしあたけのゆうだち

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名所江戸百景 大はしあたけの夕立 めいしょえどひゃっけい おおはしあたけのゆうだち

安藤広重筆
大判錦絵 揃物(一一八図)
落款 広重画
版元 魚屋栄吉
縦 33.8cm
横 22.1cm
安政四年(1857)
 この夏の夕立をはじめ、雨にまつわる画題は、「東海道五拾三次」の「庄野」など、広重が得意とするところでした。
 「名所江戸百景」は、その作品ごとに視点の位置を、遠近高低とかなり大きく動かしています。この点、それまでの広重画とはかなり異なった印象を受けます。「東海道五拾三次」以来、彼の作画法には一定の法則があり、それがしだいに形式化におちいっていました。「名所江戸百景」にみせた広重のこのような態度の裏には、自己の芸術の停滞をなんとか打ち破ろうとする、強い意欲があったと思われます。
 「大はしあたけの夕立」でもっとも目をひくのは、斜め上から見おろす視点から隅田川にかかる大橋をその中途でばっさりと切った、その思いきりのいいトリミングです。
 隅田川岸の描く弧と大橋の弧が扇形をつくろうとしますが、面面では両者の線はまじわっていません。
 そしてこれがこの作品の画面の生命ともなっています。というのも、二つの弧が画面外でまじわろうとする動きと、扇形の末広がりに開こうとする動きが一緒に働くことによって、この画面外に広い空間が暗示され、その拡大作用がこの絵を大きく見せているからです。
歌川広重 Hiroshige Utagawa

Wikipedia Hiroshige Utagawa

ウィキペディア 歌川 広重

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