名所江戸百景 亀戸梅屋捕 めいしょえどひやつけい かめいどうめやしき jpshohi58

名所江戸百景 亀戸梅屋捕 めいしょえどひやつけい かめいどうめやしき

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名所江戸百景 亀戸梅屋捕 めいしょえどひやつけい かめいどうめやしき

安藤広重筆
大判錦絵 揃物(一一八図)
落款 広重画
版元 魚屋栄吉
縦 37.2cm
横 25.3cm
安政四年(1857)
奈良県立美術館
 安政三年から五年にかけて(1856~58)、広重は最後の大作「名所江戸百景」にとりくみました。そこには「大はしあたけの夕立」でもふれたように、これまでとは違う広重の創作意欲が感じられます。
 ここで広重は、それまでの写実に基点をおく手法よりも、広重が北斎を評していった「絵組のおもしろき」に力点を移しているようにみえます。
 「亀戸梅屋舗」はまさにその典型で、前景に老梅を平面化し、クローズアップで写しだしたこの画面は、まったく装飾的であると同時に印象的です。ここでは人物は、遠く点景として描かれるだけです。
 地面の緑、空の青と紅の対比も画面をひきしめており、わずかな色数でじつに大きな表現効果を得ています。
 ここにいたって広重は新しい画境を開いたかのようにみえましたが、翌年惜しくも炳没しました。
 なお、ゴッホが自由で新鮮な浮世絵の魅力にひかれ、「大はしあたけの夕立」とこの図を模写していることは、よく知られています。
歌川広重 Hiroshige Utagawa

Wikipedia Hiroshige Utagawa

ウィキペディア 歌川 広重

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