布晒舞い 一蝶 jpsmoronobu15

布晒舞い 一蝶

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布晒舞い 一蝶
紙本著色 29.8×55.4cm
落款:藤牛麻呂書
所蔵:遠山記念館
 久隅守景は狩野派から破門されたといい、一蝶もまた安信門下から除名されたと伝えています。家系や画系などの芸道を永続させるためには、さまざまな術策を用いている例ははなはだ多いようです。一蝶の場合は何が原因であったのか明らかでないが、岩佐・菱川に私淑するといった心情は、到底狩野家のおかれた画壇的地位からいっても許し難いものがあったにちがいません。一蝶の画域ははなはだ広いようであります。その中で時様風俗性のものが多くのこされていて、一蝶のねらいが想察できる。
 この布晒しの舞踊図は一蝶の最も代表的な作であります。漢画の熟練からくる墨筆の線描がピピッドに働いています。囃方の衣の圭角的な線と舞妓の柔軟な身のこなし、リズミカルな動きと、エキサイトした芸の至境に耽溺する情緒が的確無比に描出された名作であります。牛麻呂と称した若き日の作。
英一蝶 Hanabusa Ichou

ウィキペディア 菱川師宣

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