編木もつ尾上菊五郎 政信 jpsmoronobu42

編木もつ尾上菊五郎 政信

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編木もつ尾上菊五郎 政信
幅広柱絵判紅絵 66.5×24.5cm
落款:芳月堂正名根元奥村文角政信正筆 板元:不明
所蔵:リッカー美術館
 飾竹 編木の音に 菊五郎 絵姿を見て
 これは誰の句かを示してはいないが、政信は松月堂不角に学んで俳号を文角といった才人だから、自賛でしょう。芳月堂正名根元としてこれに「はしらゑ」と仮名をふり、柱絵の名家であることを自負しています。通常の柱絵とちがい幅広い紙であるので、大々判とはまたちがった意味での堂々たる作柄で、掛物絵に装丁しても立派であります。奥村文角政信正筆と落款して丹鳥斎の瓢印を押していますが、版元印を欠いています。おそらく自ら経営する奥村屋の製品でしょう。これは菊五郎の節季候姿との解釈もあります。だが寛保三年(1743)正月、『春曙廓曾我』(市村座)の吉野をつとめた尾上菊五郎とするのがよいでしょう。紅絵の施彩も効果的であるが、一段と冴えた線描とその彫成の熟練が、見事で秀抜であります。やがて本格的な色摺版画時代を迎えるのであるが、その彫摺技の準備と絵師の心構えが完成された観があります。
奥村政信 Okumura Masanobu

ウィキペディア 奥村政信

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