なつもやうむねあけ三幅対・右 利信 jpsmoronobu45

なつもやうむねあけ三幅対・右 利信

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なつもやうむねあけ三幅対・右 利信
細判漆絵 30.5×14.0cm
落款:画工利信筆 板元:奥村屋源六
「奥村一塊おとり子風」と注し、「むねあけ三幅対」と称する変わった着想の絵であります。この三幅の中と左が別にあって、夏模様つまり夏の女の風情を写すものであろうが、私はよく承知していません。
 利信は政信にも増して美人の描写に熱心であって発明するところが多く見られます。立って三味線の音じめを合わせる、女の瞬時の動作をキャッチしたもので、流動的な線描の扱いが巧みであります。夏衣裳の軽快で包みきれぬ襟足、やわ肌が裸出してえも言われぬ愛嬌がこぼれる。そうしたところに女性美をとらえることは、古くは隆能源氏の「横笛」にあり、くだっては狩野秀頼の「高雄観楓図」にも見られるが、それらと浮世絵に現われた一七四〇年頃の「あぶな絵」風や歌麿の絵とは、それぞれ女性観のちがいがあります。歴史的に考察するとすこぶる興味ある課題のようでもあります。
奥村利信 Okumura Toshinobu

ウィキペディア 奥村利信

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