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縁先清掻きの図 無款(利信)

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縁先清掻きの図 無款(利信)
細判紅絵 三ニ・八×15.8cm
落款:なし 板元:不明
所蔵:ホノルル美術館
 無落款であり版元印も刻してないが、利信筆とみても不可はないでしょう。
 河東節の正本「松の内」を膝の上にのせて床几にかけ、若い女が三味線をひいている図様であるが、吉田暎二氏は「享保二年二月の『傾城富士高根』のニ代目藤村半太夫の扮する遊女八ツ橋を描いたものである」と考証しています。吉原江戸町二丁目大兵庫屋でおこった佐野次郎左衛門の刃傷事件をホットニュースとして組み入れた狂言で、大谷広次が百姓次郎左衛門を演じた。かの八ツ橋が江戸半太夫の河東節をひく縁先の場面を写したものだと吉田氏は述べています。
 第45図の「むねあけ」のおどり子風と比較してみますると、相貌に多少のちがいがあるのは当然として、輪郭線の行使や模様、襟足や手の描出、ほとんど性格的な一致が観取されるのであるから、奥村利信筆と判断されるでしょう。
奥村利信 Okumura Toshinobu

ウィキペディア 奥村利信

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