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ニ代市川高麗蔵の小山田太郎高家 写楽 jpssharaku50

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ニ代市川高麗蔵の小山田太郎高家 写楽

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ニ代市川高麗蔵の小山田太郎高家 写楽

間判錦絵32.2X23.5cm
落款:寫棄画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ポートランド美術館
 目が鷹のごとく、鼻が高くて大きい特徴ある顔の高麗蔵は、四代松本幸四郎の子で、初名市川純蔵、次いで市川高麗蔵を襲名したのが安永元年、同七年冬若衆方となり、天明三年冬立ち役に進み、その翌年春曾我五郎に好評を受けてから、徐々に高名となり、寛政九年には「上上吉」となります。享和元年冬市村座で五代目幸四郎を襲名しました。俳名錦升、錦紅、家号は高麗屋であることは画面右上の文字をみても判明します。
 ヘンダースンおよび吉田嘆二氏は表題の役名を考証していますが、吉田氏はさらにこの役名については不安があるとして、辻番付にある二番目狂言の大詰めに新しく仕組まれた第三幕の軍平の役であるかもしれないといっています。しかし『松貞婦女楠』を描いた五枚続きの一枚に手拭いを首にまいた小山田太郎が同じ鬘で見出され、これからやはり二番目の智入りのやつしの小山田太郎だとみてよいのではないでしょうか。衣裳は高麗屋格子または高麗屋縞とよぱれる幸四郎独自の模様になっています。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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