検索
Close this search box.

三代佐野川市松の祇園町の白人おなよと市川富右衛門の蟹坂藤馬 写楽 jpssharaku11

Share This Post

三代佐野川市松の祇園町の白人おなよと市川富右衛門の蟹坂藤馬 写楽

ライン

三代佐野川市松の祇園町の白人おなよと市川富右衛門の蟹坂藤馬 写楽

大判錦絵37.7×25.4cm
落款:東洲斎寫渠画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ベルリン国立博物館東洋美術館
 おなよの着物の襟や袖口にみられる格子の模様は、市松模様といわれるもので、初代佐野川市松が、高野心中の小姓粂之助を演じたとき、石畳の袴をはいたのが評判となって、それより流行したといわれます。
 この絵の特色は、対照的な顔貌をもった二人を一画面に興味深く描いたことです。艮顔の市松と豊頬の富右衛門、前者の上り眉と後者の下り眉も、その組み合わせの面白さをねらった描写でしょう。辻番付をみると編み笠をかぷり、三味線を弾く藤馬の姿を見ることができますが、どんな役柄をしたのかよくわかりません。祇園町の白人(私娼のこと)おなよといかにもだらしのない姿態で描かれているこのげすっぼい藤馬との会話はいかなるものであったでしょうか。
 「丸に同の宇」の紋と、「三桝の中に富」はそれぞれ市松と富右衛門の定紋です。富右衛門は『評判記』であまり見受けない役者ですが、藤馬の役には「敵役上ゑ」の評があります。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

More To Explore