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嵐竜蔵の金貸石部金吉 写楽 jpssharaku06

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嵐竜蔵の金貸石部金吉 写楽

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嵐竜蔵の金貸石部金吉 写楽

大判錦絵38.4×25.8cm
落款い東洲東寫渠両
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ウースター美術館
 口を横一文字に結び、手に力をいれている劇的表情は因業な金貸をよく表現し、強烈な印象をみるものに与えています。
着物の代赫地に藍と薄紅との格子縞、これをぐっと引き締めているのが、黒襟の二つの太いストライプであり、色彩の配合に巧みさを表わしています。
 寛政五年刊の『役者富士箸』には。実悪のところに竜蔵は「上上白吉」と記されているが、寛政七年正月刊の『役者人相鏡』では、この狂言の石部金吉の演技については「実悪上上吉」となっていて、好演であったことがわかります。実悪という敵役のなかでも最高の役柄を巧みにこなす者として、写楽の目は竜蔵の姿に釘付けされたことでしょう。左の袖における丸い家紋が二つの大きな腕と相並んで効果的に描かれているのも注意され、図案的な構成を考慮しているといえましょう。
 目の紅隈は残っていますが、月代や顎から頬にかけの剃りあとは変色して黄ばんだ色になっています。制作時では、この部分は青色。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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