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立美人 懐月堂度繁 jpsmoronobu06

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立美人 懐月堂度繁

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立美人 懐月堂度繁
紙本著色 93.7×45.6cm
落款:日本戯畫懐月末葉度繁図之
所蔵:出光美術館
 日本戯畫懐月末葉度繁図之と暑名して、その下に「安度」の朱印を押してあります。シカゴ美術館の初期浮世絵展には、懐月堂の署名の下にやはりこの印のある作品がありましたが、署名の中に「長陽堂」の遊印があります。つまり長陽堂安知の作ということであります。掲出の図も「度繁」の署名がなければ安度の作に誤解される可能性は充分に認められるでしょう。誰がみてもこの絵と安度の作とを区別することは困難であります。佳麗な着彩もその顔料の質も、線描もポーズもほとんど大同小異で、署名がなければ見分けがつかません。
「懐月堂」が一種の工房をもった画廊であって、吉原通いの嫖客らに売った多量生産の絵と見れば、その親方の安度印を繁用したのも理解できるでしょう。非個性化的な様式の点で、大津追分で旅客に売った大津絵に類する「絵屋」製品でもあったのであります。
懐月堂度繁 Kaigetsudou Dohan

ウィキペディア 懐月堂度繁

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