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英泉 岐阻街道深谷之駅 jpskunisada57

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英泉 岐阻街道深谷之駅

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英泉 岐阻街道深谷之駅
大判錦絵 揃物 23.1×36.2 cm
落款:英泉画 板元:竹内孫八 極印
 木曾街道のシリーズは、英泉が天保六年頃起筆し、やがて広重が代わる画集ですが、その英泉画二十四枚の中から、彼らしさの横溢した図として、この作を抜きました。テーマは深谷の娼妓街の夜景です。この色町については、すでに、この作刊行と程遠がらぬ天保三年、上州三尻を旅した渡辺準山が、その滞在記録『訪堰録』で「大肆ハ歌 妓ヲ設ケ村 漢ヲ蕩ス、然レドモ此土地、妓ヲ厳制シ、私案子タモ置ク所ナシ。唯深谷駅満街皆コレナリ。故ヲ以テ村少年或ハ燎蕩シ、悪風ママ行ルモノ此両駅アルヲ以テ也」と、その盛況を伝えている。狭斜の巷の女を描かせては自他共に許す英泉が、この好適の題材を得て、かくも気の充実した作品が生まれました。
芸妓、送りの女、自堕落な宿場女郎と、闇中に脂紛の香の立ちこめる感じをこの絵は与えます。背後のシルエットがまた前景人物をくっきり引き立たせます。本図は遠景家並みが実線で描かれている初摺り品で、シルエットとオーバーラップした不手際はありますが、これを修正してぼかした後摺り品より雰囲気の感触が格段すぐれ、稀観でもあるので紹介しました。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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