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英泉 時世美女競・東都芸子 jpskunisada52

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英泉 時世美女競・東都芸子

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英泉 時世美女競・東都芸子
大判錦絵 揃物 38.5×26.3 cm
落款:渓斎英泉画 板元:佐野屋喜兵衛 極印 
「時世」を「いまよう」とよんだのは、画中に副題を記した、二重円内に泉の字のある枠のデザインが、次掲の「今世美女競」および、掲出はしていないが「今様美女競」という題で同一版元から出されたシリーズに共通して存しており、描かれた美人大首絵の様式が類似している点から、すべて同一シリーズと兄なし、最も共通する読みをとったわけです。この時世の宇を用いた題に属する絵としては、当図以外に「抱え芸者」があります。当図の「東都芸子」は、江戸のどこの芸者をさすものか不明ですが、絵から受ける感じでは、橘町の芸妓らしく思われます。一体にこのシリーズは、人物が大ぷりな描き方ですが、当図は特にムッチリした、豊満な女体を感じさせます。鏡を膝に、眉引きする姿態が、回した左手と、眉を引く右手のデッサンの確実さにより、遠近感を的確に表出し、生き生きした描写になっています。制作期は文政中期から後期にかかる頃ですか。なおこの図には、着物の模様を、大小の筏小紋にした版もあります。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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