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風流東姿十二支・申 二代豊国・国弘 jpstoyokuni60

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風流東姿十二支・申 二代豊国・国弘

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風流東姿十二支・申 二代豊国・国弘
大判錦絵 揃物 38・0×25・7cm
落款:後素亭豊國画 國弘画
板元:和泉屋市兵衛極印
 二代豊国の美人大首絵として知られる十二枚揃いシリーズ中の一図であります。各種階層の美人を十二支に配して半身像で描き、上部のコマ絵に、彼・の門人の国弘と国久女とが十二支の動物を描いています。十二支と美人との見立関係はどの図にも見出せぬようであります。文政も末期にはいってからの作と見られ、美人の顔は典型化し、描線にも硬化が見え、感銘を受け名作は少ないですが、ただ掲出した申に当たる髪杭き姿の一図は傑出しています。髪杭き図はすでに歌麿や文政中期の国貞の・作に見られ、この二代豊国の姿態も、国貞のものと似通いますが、上半身をクローズアップした大胆なカッティングによる構図に何より惹きつけられます。表情もよく描かれ、垂れ下がったほつれ毛がこの表情美のなやましさをさらに助長します。仔細に見れば左手のデッサンに不備がありますが、それを気付かせぬポーズと表情にふしぎな魅力をこの絵は宿しています。
歌川豊国 Utagawa Toyokuni

Wikipedia Utagawa Toyokuni

ウィキペディア 歌川豊国

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