検索
Close this search box.

高名三美人 歌麿 jpsutamaro24

Share This Post

高名三美人 歌麿

ライン

高名三美人 歌麿

大判錦絵 35.4×25.1cm
落款:寄麿筆
板元:蔦屋重三郎 極印
 歌麿の描く美人は、みな同じにみえるという声を聞きます。なるほど彼の描く美人は、それぞれモデルがあっても、彼の理想化した女性美として描くために、一見同じようにみえるかも知れません。しかし彼がなみなみならぬ努力を重ねて、それら女性を描いたことを示すのが、本図であるといえます。
 黒の着物で団扇を持つ女性が、難波屋おきたであり、手拭を肩にかけた女性が高鳥おひさであります。そして二人の後の女性が新吉原の廓芸者で、富本節の名手といわれた富本豊雛である。当時江戸の三美人と評判高かった女性たちの美しさを競うように一枚絵とした点でも、興味ある作品といえます。
 さらに、三人の女性のあごの線や目鼻立ちを比較してみますと、いっそう興味深い描写の違いに気付くことでしょう。そして豊雛には派手な芸者髪を結わせ、おきたにはいかにも水茶屋の女らしいすっきりした黒の衣裳を着せ、おひさには同じ水茶屋の女性でも家つきの娘らしいやや地味な着物を着せて、それぞれの身分の違いを描くことに努めています。バごの墨Iは、当時のファンの書き込みである。
喜多川歌麿 Kitagawa Utamaro

Wikipedia Kitagawa Utamaro

ウィキペディア 喜多川歌麿

More To Explore