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三代瀬川菊之丞の田辺文蔵妻おしづ 写楽 jpssharaku09

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三代瀬川菊之丞の田辺文蔵妻おしづ 写楽

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三代瀬川菊之丞の田辺文蔵妻おしづ 写楽

大判錦絵37.8×26.2cm
落款:東洲粛寫棄画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:オットーリーゼ
 鬘のほつれに、鉢巻に、文蔵の難苦の生活を助ける妻の姿がよく表わされています。しかしそのなかに美貌と女らしい演技で群を抜く菊之丞の華麗ともいうべき容姿が現れ、劇的表情ももちろん出ていますが、どちらかというと菊之丞自体のムードが横溢しています。
 寛政元年(1789)「極上上吉」に進んだ菊之丞は、翌二年冬、中村・市村両座を兼ね、その収入は年千八百両になったといわれます。地芸と所作ともに巧みで「女による物一つとして情のうつらざる事」なく「色情を専と」して娘方、傾城など色女形を得意としました。背景の黒雲母に対する雲母を引いた白い襟はひときわ目を引き、その白襟と草色・紅色の下着の色がまた美しいコントラストをなし、画面にはなやかさを与えています。紋番付によると菊之丞の定紋は、丸に七五三の結綿ですが、七七三になっています。また細判の「傾城かつらぎ」の菊之丞の紋は上下ともに五つに描かれています。紋の描き方に不確かなところがみられます。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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