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風流見立坐敷八景・時計の晩鐘 湖竜斎 jpsharunobu52

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風流見立坐敷八景・時計の晩鐘 湖竜斎

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風流見立坐敷八景・時計の晩鐘 湖竜斎

中判錦絵 26.6×19.3cm
落款:湖龍斉画 板元:不明
所蔵:酒井コレクション
 湖竜斎は、小川町土屋家の浪人と伝える武家出身の浮匪絵師です。俗称を礒田庄兵衛といい、名は正勝、のちに法橋に叙せられています。
 浮世絵師としては春信の追随から出発し、はじめ春広の画名を名のりましました。春信没後しだいに自己の画風を形成してゆき、安永年間(1772~1780)には美人画の世界で第一人者となるにいたります。判式も春信以来の巾判から大判に拡大した「雛形若菜の初模様」は、彼の画名を浮問絵史に定着させる代表作であり、また柱絵方而にすぐれた作品が多いです。晩年は肉筆画に専心しています。
 本図は、表題からも知られるように春信の傑作「風流絵合坐鋪八景」にならうもので、第8図の春信画と比較して見るとき、そのあからさまな模倣ぷりに驚かされるほどです。
しかし、室内に埋めつくされた幾何学的文様は奥行きを遮断して情緒的空間への志向をとざし、春信画とは別な、抒情性に淡白な画趣を生んでいます。
鈴木 春信 Suzuki Harunobu

Wikipedia Suzuki Harunobu

ウィキペディア 鈴木 春信

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