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縁先美人 水鴎 jpsmoronobu14

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縁先美人 水鴎

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縁先美人 水鴎
絹本著色45.3×80.5cm
落款:水鴎筆
所蔵:東京国立博物館
 水鴎は元禄頃から享保にかけて肉筆を描いた人で、すぐれた画才をもっていたと作品の上から推察できますが、その閲歴はまだ明らかでません。水鴎とは水辺に群れる鴎のことで、風雅な文人のつどいに通う。芭蕉門下にそのような人があるという。一蝶が俳人とよくしたと同じように、文芸・芸能方面から考究すべき点があります。田村氏を称し、水鴎の号を用いますが、別に卯観子と落款する肉筆画もあるよしであります。鼎形に節信の印は往々もちいているし、「元吉之印」というのもあるという(「古画備考」)。また「千山」と号する例もありそれは俳号とみられています。これらの個々の証例からそのうちにこの人の爽体がつかめるでしょう。細くて弾力的な美しい線で非凡な彩色の美人画があります。四季風俗画巻もあります。おそらく上方の人でしょう。
田村水鴎 Tamura Suiou

ウィキペディア 田村水鴎

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