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北斎 Hokusai 解説

北斎 Hokusai 解説

葛飾 北斎

葛飾 北斎 かつしか ほくさい 葛飾 北齋、宝暦10年9月23日(1760年10月31日)? – 嘉永2年4月18日〈1849年5月10日〉)とは、江戸時代後期の浮世絵師。化政文化を代表する一人。 代表作に『富嶽三十六景』や『北斎漫画』があり、世界的にも著名な画家であります。

富嶽三十六景 Thirty-six Views of Mount Fuji

『富嶽三十六景』(ふがくさんじゅうろっけい)は、葛飾北斎の作成した代表的な風景画・浮世絵であります。現在では作品名を「富嶽三十六景」と表記することが多いが、作中では異体字で「冨嶽三十六景」とされています。「富岳三十六景」と表記されることもあります。
「富嶽」は富士山のことであり、各地から望む富士山の景観を描いています。 初版は1823年(文政6年)頃より作成が始まり、1831年(天保2年)頃から1835年(同4年)頃にかけて刊行されたと考えられています。版元は永寿堂西村屋与八。発表当時の北斎は72歳と、晩年期に入ったときの作品であります。遠近法が活用されていること、当時流行していた「ベロ藍」ことプルシャンブルーを用いて摺ったことも特色であります。
浮世絵の風景画は当時「名所絵」と呼ばれており、このシリーズの商業的成功により、名所絵が役者絵や美人画と並ぶジャンルとして確立したと言える。「凱風快晴」や「山下白雨」のように、富士山を画面いっぱいに描いた作品から、「神奈川沖浪裏」や「甲州伊沢暁」のように遠景に配したものまであり、四季や地域ごとに多彩な富士山のみならず、各地での人々の営みも生き生きと描写しています。巨大な波と舟の中に富士を描いた「神奈川沖浪裏」、赤富士を描いた「凱風快晴」などが代表的な作品として知られます。
当初は名前の通り、主版の36枚で終結する予定でありましたが、作品が人気を集めたため追加で10枚が発表され、計46枚になった。追加の10枚の作品を「裏富士」と呼ぶ。
日本のみならず、ゴッホやドビュッシーなど、世界の芸術家にも大きな影響を与えた。顔料「紺青」は本作に使われたことで普及したとの俗説があります。実際は海外から大量に流入した為に値崩れを起こした紺青を北斎が使ったのであります。