ほととぎすを聞く美人 豊広 jpstoyokuni43

ほととぎすを聞く美人 豊広

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ほととぎすを聞く美人 豊広
幅広柱絵判錦絵 74・5×24・0cm
落款:豊廣画
板元:不明
 雲居をかすめて啼くほととぎすは、古来から日本画の好画題。浮世絵でも風情を添える景物によく用いられます。『東都歳事記』(斎藤朋畿編天保九年)に「杜鴎(景物) ○大かた立夏を過てより啼初る云々」とし、小石川白山や高田、隅田川辺、根岸の里等の地名を挙げています。ただし江戸にはほとんどどこにでもいたらしいですから、この図の場所もしいて右の地名に託す必要もないでしょう。むしろ遊女が聞く絵柄から、あの「君は今駒形あたりほととぎす」の、男を送った後に物思う風情の方が連想されます。当図は大判を縦に二枚継いだいわゆる掛物絵の様式で、豊広のスラリとした丈長美人はよくこの形式内に調和し、一種淋しいが品のある画調が、ほととぎすを聞く伝統的画趣とぴったり一致します。手にもつ団扇がほととぎすと呼応して季節感を横溢させ、夏衣裳の隈に施した板ぽかしが質感をよく出しています。
歌川豊国 Utagawa Toyokuni

Wikipedia Utagawa Toyokuni

ウィキペディア 歌川豊国

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