帯を締める美人 国広 jpstoyokuni59

帯を締める美人 国広

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帯を締める美人 国広
大判錦絵 37・9×25・9cm
落款:豊國門人國廣画
板元:不明
所蔵:酒井コレクション
 国広といいますと、伊勢亀山の城主石川日向守が、江戸下谷の屋敷で絵を初代豊国に学んでこの画名を称した伝えが思い浮かぶがこの説の確証は薄いです。ここに出した国広は「豊国門人」と署し、文化頃の描法から、初代豊国門である点は確実ですが、これが石川侯であるか否かは不明。むしろ侯とは別人とみるのが妥当でしょうが、版元商標の見えぬ点、自前出版のケトスも考えられ、その点に疑問を残します。
 その穿盤は後日にゆずり、絵師としての技倆はかなりよいでしょう。ポーズも破綻なくまとめていますが、かたわらに置いた調度が、用途は煙草盆ながら、横にして懐紙を置けば簡便な枕になる、船宿によく備えられてある品で、しかも懐紙を置いてある状を描いて雰囲気を演出している点、配慮がなかなかこまかいです。あるいは二枚続きで左に男を描いたものがあるかもしれません。従来ほとんど取り扱われない絵師だが国広を名乗って腕もあるだけに紹介してみました。
歌川豊国 Utagawa Toyokuni

Wikipedia Utagawa Toyokuni

ウィキペディア 歌川豊国

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