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国貞 大当狂言之内・菅丞相 jpskunisada14

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国貞 大当狂言之内・菅丞相

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国貞 大当狂言之内・菅丞相
大判錦絵 揃物 37.1×25.9 cm
落款:五渡亭國貞画 板元:川口屋宇兵衛 極印
所蔵:酒井コレクション
 国貞の役者似顔絵は初期ほど燃えるような意欲と活気とを感じます。とりわけこの題の大首雲母摺りシリーズの迫力はすさまじいです。文化十一年頃の作らしく、この年に近い上演当たり作の人気俳優の舞台姿を描いています。現在当図と八百屋お七(岩井半四郎似顔)、猿廻し与次郎(中村歌右衛門)、大工六三郎(尾上松助)、梶原源太(坂東三津五郎)、阿古屋(中村松江)、幡随院長兵衛(松本幸四郎)の六枚が知られています。当図は七代市川団十郎の菅丞相すなわち菅原道真を描いたもの。文化十一年十一月市村座上演『世界花菅原伝授』中の一場で、筑紫に配流された道真が藤原時平の謀叛を知って憤怒し、一念宙神と変じる所です。生来眼の大きかったこの俳優が更にみひらいた眼光に凄気が宿り、くわえた梅花も火と変じる感を見事に描出しています。バックの雲母摺りもこの際、特に電光に映える趣を呈し、はなはだ効果を出しています。力作というにふさわしいです。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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