三代市川八百蔵の田辺文蔵 写楽 jpssharaku08

三代市川八百蔵の田辺文蔵 写楽

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三代市川八百蔵の田辺文蔵 写楽

大判錦絵35.5×24.0cm
落款:東洲粛寫楽画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:大英博物館
 文蔵は石井源蔵夫妻返り討ちの場へ馳せつけて、藤川水右衛門に太腿を斬られていざりとなります。しかし銀難辛苦の末ついに本懐をとげることができ、石井の遺児とともに水右衛門を討つ役です。
 本図はその零落時の浪人姿らしく、憂はしげな顔貌といかにも貧しい地味な着物とが、その環境を物語っているといえましょう。『歌舞妓年代記』には、この狂言について「八百蔵のいざりの所大でき大評判」と記されてあり、好演であったことが知られます。八百蔵はどちらかといえば、五郎とか忠信が当たり役であったようで、この狂言のような異なった役柄にはかえって意欲をかきたてられたのではないでしょうか。うつろな目、いじけたような腕の組み方、落ちた肩に前へ出した首、ちょっと滑稽じみた眉、これといって強調したところのない自然さのなかに、かえって寂寥味が加わり、非凡の芸術味がわき出ています。袖口にのぞいているグリーンがよくきいてアクセントになっています。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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