ニ代市川門之助の伊達与作 写楽 jpssharaku24

ニ代市川門之助の伊達与作 写楽

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ニ代市川門之助の伊達与作 写楽

大判錦絵37.7×25.0cm
落款:東洲粛寫渠画
板元:蔦屋電三郎極印
所蔵:アムステルダム国立美術館
 伊達与作は、由留め木家の若殿右馬之助の近習でしたが、重の井と不義を犯した上、八平次に謀られて勘当されます。その場面の与作です。与作は身に覚えのない罪で何が何だかわからず、八平次の罠ともしらず怒った父親と八平次に追及され、返答に困るところでしょう。右手の手付きが、思案の様子をよく表わしています。このあと芝居では、父は与作の着物を引きはがし、単衣の古着を着せますので、これは作品は古着を着る前の与作を描いたとみてよいでしょう。
 この作品は写楽のものとしてはきわめて穏やかで静かです。しかし内面的な心理状態を表現している点での重厚さは感欺に価します。補色していますが、着物の古代紫に対して下着の紅と緑のあだっぽさは、重の井と恋に落ちる和事師を描くのによい配合ともいえましょう。ふつう門之助の紋は四角の三桝のなかに門の宇を描きますが、ここでは替紋の紅葉を描いているのも役柄によるものと考えられましょう。ダイヤのようなはなやかさはありませんが、真珠のような作品です。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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