谷村虎蔵の鷲塚八平次 写楽 jpssharaku25

谷村虎蔵の鷲塚八平次 写楽

ライン

谷村虎蔵の鷲塚八平次 写楽

大判錦絵37.2×23.5cm
落款:東洲斎寫楽画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ホノルル美術館
 鷲塚八平次は由留め木家の剣術指南役ですが、色と慾の二筋道を追う非道者で、伊達与三兵衛や鷺坂左内を陥れ、火権を握ろうと暗躍します。ここに描かれている八平次は、感動を受ける場面の与作に罪をかぶせる役柄で、いかにも安手の面白さ、端敵の憎らしさなど歌舞伎ならではのムードが横溢しています。黒の峠と皮膚の砥の粉、着物の代賭、濃い月代(あとから色をさしていると思われる)とひげあと、四角な紅隈、刀のグリーンの鞘など濃い色彩のみを使用しています。
 虎蔵は寛政四年(1792)に大阪から江戸へ下ってきた役者で、市村座で初めて出勤しました。谷村楯八門人の上方役者で、寛政七年十一月二代大谷友右衛門を襲名しました。この芝居出勤のときは二十六歳の若さで、力いっぱいの演技をみせたことでしょうし、写楽もよくその意をくんでの作品といえましょう。写楽作品には上方と関係をもった役者を描く場合が多く、その点注目すべき研究課題になりましょう。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

Related posts:

About the author: mytsuruta